健康寿命を延ばすために

メディカルチェックの主な目的は、身体に起こっている異常を早期に見つけることです。病気の中には自覚症状が現れにくいものがあり、症状として自覚した段階ですでに進行しているケースが少なくありません。そのため、メディカルチェックで早めに病気を発見することは、健康管理においてとても重要なのです。

たとえば、血液検査をすれば糖尿病や貧血などが分かりますし、レントゲンやエコー、CTなどのはガンや内臓の異常が見つけられます。これらの病気は初期の段階で発見することができれば、治療内容が大掛かりになりにくく、早期に健康を取り戻せる可能性があります。また、食事の偏りや運動不足などの生活習慣が原因で起こる病気の予防にも繋げられるので、メディカルチェックのニーズは高まっています。

ちなみに、病気の中には遺伝的な要因によって発症するものもあります。この場合も、メディカルチェックでは家族や親族の疾患を問診で確認したり、検査したりすることで早期に見つけられることがあります。遺伝性の病気は、定期的にメディカルチェックを受けないと発見が遅れることもあるため、親族におなじ病を発症している人が多い場合は、率先して検査を受けておいたほうが安心です。

ただし、このようなメディカルチェックの重要性はまだまだ周知が徹底されてないのが現状です。したがって、医療従事者はメディカルチェックの啓発にもっと努める必要があると私は常々感じています。